基本用語
ステーブルコイン
法定通貨などに価値を連動させた暗号資産。USDTやUSDCが代表で、日本では改正資金決済法上の電子決済手段として整理された。
ステーブルコインは、1ドルなど特定の価値に連動するよう設計された暗号資産です。値上がりを狙うものではなく、取引の待機資金、海外取引所への送金手段、DeFiの決済単位として使われます。時価総額の上位にUSDTとUSDCが並ぶのは、投資対象ではなく市場のインフラだからです。
裏づけの方式で性質が変わります。USDTやUSDCは現金・短期国債などを保有する「法定通貨担保型」、DAIは暗号資産を過剰担保に置く「暗号資産担保型」、そして担保を持たずアルゴリズムで価格を維持しようとする型があります。2022年にTerraUSDが数日で無価値になったのは3番目の型で、「ステーブル」は設計目標であって保証ではないことを示しました。担保型でも、発行体の資産構成と監査(残高証明)の質が問われます。
日本では2023年施行の改正資金決済法により、円やドルに連動するステーブルコインは電子決済手段として位置づけられ、発行・仲介に登録が必要になりました。海外で広く流通しているUSDTやUSDCが国内取引所で扱えるかは、この制度と各社の対応状況によって変わります。国内で買えないことと、それが危険であることは別の話です。