ハードウェアウォレットは必要か|金額別の判断と現実的な運用
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取引所の口座が乗っ取られる経路は、ハッキングというより設定の隙間です。取引所そのものが破られなくても、口座単位では被害が起きます。
この記事は設定画面で今日変えられることだけを、効果の大きい順に並べます。所要時間は全部で15分ほどです。
以下は一般的な解説で、各社の画面名や提供状況は異なります。自分の使っている業者の設定画面で確認してください。
これが最優先です。SMSは電話番号を奪われた時点で突破されます。
携帯会社を装って回線を移し替えるSIMスワップという手口があります。番号が移った瞬間、SMSで届く認証コードは攻撃者の端末に届きます。
認証アプリ(TOTP)に切り替えれば、この経路は塞げます。切り替えたら復旧用のシークレットを紙に控えて、端末とは別の場所に保管してください。スマホを失くしたときに詰みます。
各社が回線の不正な移転を防ぐ設定を用意しています。名称は会社ごとに違います。契約者向けページで「機種変更・回線移転の制限」に相当する項目を探してください。
過小評価されている設定です。出金できる先をあらかじめ登録した宛先だけに限定すると、口座に侵入されても資産の持ち出し先を制限できます。
新しい宛先を追加してから実際に出金できるまで待機時間を設ける業者もあります。この待機時間が、異常に気づいて止めるための猶予になります。
登録した宛先そのものを間違えていたら意味がないので、追加時は送金の手順と同じく少額でテストしてください。
自動売買や損益計算ツールのために発行したまま、放置されているキーがよくあります。
取引所の通知メールが届くアドレスが乗っ取られていたら、パスワード再発行から順に崩れます。
通知は防御ではありませんが、気づくのが1日早ければ結果が変わります。
設定の話ではなく方針の話ですが、効果としてはいちばん確実です。
取引所は売買の場所であって、保管の場所として設計されているわけではありません。制度上の保護は国内の登録業者には及びますが、口座乗っ取りは制度が守る範囲の外です。
「なくなっても生活が変わらない額」を上限にして、それを超えた分は自分で管理するか、少なくとも複数に分ける。金額の線引きは各自ですが、線を引いていない状態がいちばん危険です。
逆に、効果が薄いのに勧められがちなものも書いておきます。
移行前に各サービスの二段階認証を解除するか、認証アプリの移行機能を使います。復旧用シークレットを控えていない状態で初期化すると、本人確認からのやり直しになります。
売買のたびに取引所の口座を使う以上、口座側の設定は必要です。役割が違います。
まず出金を止め、パスワードと二段階認証を再設定し、業者のサポートへ連絡してください。連絡先は必ず公式サイトから開き、通知メール内のリンクは踏まないでください。
この記事は情報提供のみを目的とした一般的な解説です。各社の機能名・提供状況は異なるため、実際の設定は利用中の業者の公式案内に従ってください。免責事項
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