円建てビットコイン価格と為替|円安のときに起きること
円建てでビットコインを見ている人にとって、価格は2つの要因で動きます。ビットコイン自体の価格とドル円の為替レートです。この2つは独立に動くため、「ビットコインは横ばいなのに円建てでは上がっている」という状態が普通に起こります。
当サイトの円建て価格も、CoinGeckoが集計した米ドル建ての市場価格を現在の為替レートで換算した参考値です。換算ツールで他の通貨と並べると、この構造が見えます。
分解して考える
円建て価格=ドル建て価格×ドル円レート、という掛け算です。だから変化率はおおよそ次のように足し算になります。
円建ての騰落率 ≒ ドル建ての騰落率 + ドル円の騰落率
ドル建てで10%上がり、同じ期間に円が対ドルで5%安くなれば、円建てでは約15%上がります。逆に円高が進めば、ドル建てで上がっていても円建てでは目減りします。
「円では最高値、ドルではまだ」が起きる理由
円安が長く続いた期間があると、円建ての過去最高値とドル建ての最高値が別の日付になります。円建てのほうが先に更新されるのは、為替の分だけ上乗せされているからです。
これはどちらかが間違っているという話ではありません。日本円で生活している人にとっては円建てが実感に近く、資産としての国際的な比較にはドル建てが適している——見る目的が違うだけです。ニュースで「最高値更新」と聞いたら、どちらの通貨の話かを確認してください。
当サイトの円建て表示で注意してほしい2点
過去の価格も現在のレートで換算しています。各銘柄のページに出る過去最高値の円建て金額は、「当時の日本円でいくらだったか」ではありません。当時のドル円レートは違うからです。だから最高値の表示には「$126,080.00(現在の為替レートで約20,224,262円)」のように両方を出しています。
年別リターンの騰落率は米ドル基準です。円建てで見ると、そこに為替の影響が加わります。2013年や2017年のような年は、円建てとドル建てで数十パーセント単位の差が出ることがあります。
国内取引所の価格とのずれ
参考値と国内取引所の板の価格は、必ず少しずれます。理由は3つです。
- 集計元の違い|当サイトの数字は数百の取引所の集計値で、特定の取引所のレートではありません。
- スプレッド|販売所形式では買値と売値に差があり、参考値はその中間にあたる水準です。
- 国内の需給|国内取引所は日本円で直接売買されるため、海外を含む平均とは常に少しずれます。国内が高くなる状態はJapan premiumと呼ばれます。
資産の評価やおおまかな比較には参考値で十分ですが、発注する金額は必ず取引所の画面で確認してください。
円建てで見る人が意識しておくとよいこと
- 2つの賭けをしている|円建てでビットコインを持つことは、ビットコインの上昇と円安の両方に賭けている状態に近いです。円高に振れれば、ビットコインが上がっても円建てでは増えません。
- 税務は円換算で行う|損益は円で計算します。ドル建てのステーブルコインを経由した取引でも、各時点の円換算額が必要になります(計算のやり方)。
- ドル建ての騰落率も見る|ビットコイン自体がどう動いたかを知りたいときは、円の要素を外して見る必要があります。
よくある質問
なぜ最初からドル建てで表示しないのですか。
日本円で入金し、日本円で生活している読者にとって、円建ての金額が実感に対応するからです。ドル建ての数字も併記しているのは、その両方が必要だからです。
為替レートはどこから取っていますか。
市場データと同じCoinGeckoの提供する為替レートです。円建て価格はすべて1つのレートを通して換算しており、銘柄ごとに別のレートを使うことはありません。
円安のときに買うのは不利ですか。
当サイトは売買のタイミングを助言しません。構造として言えるのは、円安時の購入は円換算で高い価格を払っているということ、そして将来円高に戻れば円建ての評価額が押し下げられるということです。どちらに動くかは予測できません。
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