ウォレットとセキュリティ
秘密鍵
資産を動かす権限そのもの。知っている人が誰でも動かせるため、他人に渡した瞬間に資産は他人のものになる。
秘密鍵は、そのアドレスの資産を動かす権限を表す数値です。取引に署名するために使われ、これを持っている人が所有者です。パスワードとは根本的に違います。パスワードは発行元が再発行できますが、秘密鍵を再発行できる主体は存在しません。
したがって鍵の扱いは2つの失敗しかありません。失うか、漏らすか。失えば資産は永久に動かせず、漏らせば即座に抜かれます。「サポート」「エアドロップの受け取り」「口座の復旧」を名目に鍵やシードフレーズを尋ねるものは、例外なく詐欺です。正規のサービスがこれを尋ねることはありません。
実際に人が扱うのは秘密鍵そのものより、そこから複数の鍵を導出するシードフレーズです。保管方法として、紙や金属板に書いて物理的に保管する、複数箇所に分散する、マルチシグで単一障害点を作らない、といった方法があります。クラウドメモやスマートフォンの写真に置くのは、最も多い失敗パターンです。